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ジャケパンの際にどんな靴を履けば良いのでしょうか?
革靴が無難?スニーカーはNG?ちょっと悩むこともありますよね。
今回は、ビジネスカジュアルやスマートカジュアルなどで使うことが多いジャケパンのコーディネートの際に、どのような靴にすれば良いのか、選び方やコーディネートの方法について私たちパーソナルスタイリストが解説します。
まず、間違いないのはレザー素材です。
靴も様々な種類があるので、どういったものが良いのかご紹介しましょう。
ジャケパンに適した靴の種類は8種類
ジャケパンに適した靴は、ズバリ、革靴であります。
レザー素材は大人っぽい印象となり、ジャケットにも相性が良く、全体を引き締めてくれます。
パーソナルスタイリストがおすすめする、ジャケパンに合う革靴は8種類ほどあります。
それぞれをご紹介しましょう。
プレーントゥ
プレーントゥは革靴の中でも最もベーシックで原形と言える形であります。トゥと呼ばれる靴先部分に一切装飾がなく(プレーン)、最もシンプルな靴です。
シンプルなので全体のバランスやデザイン、使う皮革の品質によって靴の作りの良し悪しが表れやすく、印象も変わってきます。
本来なら最もフォーマルな靴となります。
ドレスシューズとして使われることが多く、例えば格式のある高級レストランでのスマートカジュアルなどに用いるような方法が良いです。
モンクストラップ
モンク(修道士)が履いていた靴に似ていることから名づけられた形です。
靴紐ではなくベルトのバックルのような金具が付いていて、ベルトの調整で固定させて履きます。
こちらもビジネススーツで合わせて履いても良いくらいなので、ジャケパンで活用出来ます。
二つのストラップがついた「ダブルモンク」というものもあります。金具が二つあることでよりエレガントな印象になりますが、こちらもOKです。
レザースニーカー
ジャケパンにスニーカーを合わせることも出来ます。ただし、スポーティーなスニーカーではなく、このようなレザースニーカーがおすすめです。
レザー(革)のスニーカーであることで上品な印象になり、ジャケットとの相性も良くなります。
デザインは細身で鼻先の長さがあるものの方が、コーディネートした時にスマートな感じに見えるのでオススメです。
クッション性もありラクなので男性には好まれますが、あくまでもカジュアル靴であることを承知のうえで、TPOには十分に注意して取り入れましょう。
ストレートチップ
形としても最も間違いないのはストレートチップ、革の紐靴となります。
トゥ(つま先)に橫一文字(ストレート)のラインが入ったデザインがストレートチップです。
ストレートチップはフォーマル用としても昔から使われることが多く、冠婚葬祭にも使えるくらいなので、一足持っておくと突然の場面でも慌てずにすみます。
切り替え部分にメダリオンと呼ばれる穴飾りが入ったものもありますが、少しカジュアルな雰囲気になります。
ウィングチップ
ウィングチップもストレートチップの次に間違いないベーシックな形と言えます。
鳥の羽根(WING)のようなWの字のラインが入ったデザインが特徴です。
ウィングチップもジャケットスタイルとの相性が良く、オシャレな印象にもなります。
ブーツ
冬のジャケパン用として、くるぶしまで覆うようなブーツも有りです。
見た目がごついワークブーツではなく、スッキリしたこのようなブーツだとスマートな足元を演出できるのでオススメです。
ジャケパン用の形としては、ヒモで留めるチャッカブーツや、横にゴムが入って脱ぎ履きしやすいサイドゴアブーツが代表例となります。
ローファー
スリッポン(slip-on)とも呼ばれる紐無し靴の代表とも言えるのがローファーです。
甲の部分に1セントコインを挟んだりしたことから「ペニーローファー」、「コインローファー」とも呼ばれるこの形が定番の形です。
紐が無いことから「なまけ者」という意味があるくらいなので、実はスーツと合わせるのは本来だとNGとされます。よってカジュアル靴となります。
ジャケパンのコーディネートとしては、スラックスおよびチノパン、ジーパンをくるぶし丈くらいで足首がちょっと見える感じでこのローファーを合わせるのがオススメです。
素足を出す場合は、春夏や秋の立ち上がりなど暖かい時季に最適です。
Uチップ
つま先がUの字に縫われたデザインです。
先述のストレートチップやウィングチップよりも少しカジュアルな印象となります。
もちろん、ジャケパンで問題なく履ける形ですが、デザイン的に少し横幅の広いものが多く、アメカジなどゆるめなコーディネートにも相性は良いです。
元々はヨーロッパでは狩猟用やカントリーシューズ、アメリカではゴルフ用として使われていたということもあり、足場が悪いところも気にせず歩けるように、少しゴツめで丸みのあるデザインが多いですから、足元のポテっとした感じを演出するには最適です。
ジャケパンで用いるのにオススメなUチップのデザインとしては、少し細長いものがありますので、全体をスッキリ見せるのに最適です。
ジャケパンに合わせる靴の色はコゲチャなど濃い色目がおすすめ
ジャケパンで合わせる革靴の色で最も良いのはコゲチャや黒など濃い色でしょう。
コーディネートも馴染みやすく、落ち着いた印象となります。
特にコゲチャがおすすめです。コゲチャは黒よりも柔らかい印象となり、ジャケパンスタイルにも相性が良いです。
少しカジュアル感を出すのであれば、ネイビー(紺)なども良いです。
レザースニーカーであれば白もOKですが、コゲチャやネイビー、黒などを選ばれると、カジュアル感のなかにも落ち着いた雰囲気を醸し出せますし、合わせやすくコーディネートしやすい色目と言えます。
ジャケパンの靴の雰囲気がわかるコーディネート例
スタンダードなジャケットコーディネートです。
レザースニーカーは足元の軽い印象が引き立ちます。
ややポッテリした印象の革靴と合わせて足元にボリューム感を強調させてます。
かっちりしたスラックスに黒の革靴でさらに引き締めます。
やや明るめのブラウンでカジュアルなジャケパンコーディネートに。
革靴の豆知識「内羽根」と「外羽根」とは?
紐靴はアッパーと呼ばれる甲の部分に、アイレットと呼ばれる靴ひもを通す穴が付いた革が被さるように縫い合わさっています。
アッパーより内側に潜り込んでいる紐靴を「内羽根式」、外側に乗っていて羽根状に見える形を「外羽根式」と言います。
【内羽根式】
【外羽根式】
内羽根の方は見た目スマートで、エレガントな雰囲気になりドレスシューズ向き、外羽根は凹凸が出る分無骨な印象となって、カジュアルなイメージとなります。
それぞれ特徴があるので、ジャケットのコーディネートによって使い分け出来るとグッとおしゃれなイメージが上がります。
ジャケパンには適さない、NGな靴とは?
TPOに合っていない靴
ジャケパンはジャケットを羽織るきれいめなコーディネートとなります。靴もTPOに合わせて選ぶことが重要です。
例えば結婚式の二次会に参加する際のコーディネートでジャケパンだったとしても、足元が運動靴だとカジュアルになり過ぎますし、足元だけ野暮ったい印象になってしまいます。
行く場所、会う相手、その場がどのような場所かによって、当然コーディネートも変わってきますし、靴もそれに合わせられるようにしましょう。
サンダルはNG
前述で想像出来るとは思いますが、サンダルはNGです。
一番の理由としては、露出を避けることが必要になるからです。
露出が多くなることでラフになってしまうので、ジャケパンコーディネートには合わないということになりますので気を付けて下さい。
清潔感のない靴
清潔感のない靴もNGです。
ジャケパンには汚れや傷、カビで白くなったりしている靴は不潔な印象になります。
きれいめなコーディネートに合わせる靴の手入れが届いていないのは、清潔感に繋がらないです。
周りの人が不快に思うことがないように、最低限の靴のお手入れは行いましょう。
まとめ
今回はジャケパンコーディネートにおいて、靴をどのようなものにしたら良いのか?について、パーソナルスタイリストが、選び方や合わせ方までをご紹介しました。
革靴の種類や形など、ジャケットに合わせられるようなきれいめなタイプにすると違和感なくコーディネート出来ます。
スニーカーもレザー素材で運動靴ではないタイプであれば活用出来ます。
TPOに応じて靴も対応出来るとオシャレな印象になります。
是非とも参考にしてください。